月々いくら払っている?60代のサブスク平均件数と終活での整理術

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「動画配信に音楽、それにアプリの月額課金。気づけば、毎月いくら払っているんだろう」

そう感じたことはありませんか?

私は介護福祉士として15年以上、高齢者やそのご家族と接してきました。
最近よく感じるのは、60代以上でもサブスク(毎月定額で使えるサービス)を利用される方が多く、知らないうちに契約件数が増えているということです。

サブスクは、本人さえ把握しきれていないことが珍しくありません。
契約したまま放置すると、家計のムダになるだけでなく、終活の場面でも家族を困らせる原因になります。

この記事では、60代のサブスク平均件数や費用のデータを見ながら、終活でのサブスク整理術をお伝えします。

目次

データで見る|サブスクの「平均件数」と毎月の費用

クレジットカードでサービスの料金を支払うイメージ

まずは、実際のデータを見てみましょう。

Applivの調査によると、サブスク利用者が契約しているサービスは平均2.3個で、月額費用は3,000円未満が最も多い結果となっています。(調査実施年度については出典元よりご確認ください) 
(出典:Appliv「サブスクリプションサービスの利用実態に関するアンケート調査」

数字だけを見ると少なく感じるかもしれません。
ですが本当の問題は、「使っていないのに、解約を忘れている」ケースの多さです。

オカネコの調査によると、サブスク契約者の約5人に1人(19.1%)が「ほとんど使っていないのに解約し忘れている」と回答しています。  
(出典:オカネコ「サブスクの『ちりつも浪費』実態調査」(株式会社400F)

月に数百円でも、何年も続けば大きな金額になります。
実際、解約して節約できた金額は「5,000円未満」がもっとも多く、約半数は年間1万円未満でした。一方で、中には年間5万円以上も節約できた人もいます(Appliv調べ)。

サブスクの契約を定期的に見直すことで、節約につながるかもしれません。

60代のサブスク利用は、いま「自分ごと」になっている

タブレット+スマホ+イヤホン

「サブスクは若い人のもの」と思われるかもしれません。

株式会社ネオマーケティングの調査では、動画配信サービスの利用経験率は20代がもっとも高い結果となっています。しかし年代を問わず利用が広がっているのも事実であり、60代以上のシニア世代への普及も進んでいます。
(出典:ネオマーケティング「定額制サービスに関する調査」

ですが、動画配信サービスはシニア世代にも広がっています。
総務省の調査によると、2024年時点で60代の7割以上がYouTubeを利用しており、シニアのインターネット利用率もここ数年で上昇を続けています。  
(出典:総務省「令和7年版 情報通信白書」

ここで大切なのは、「数は多くなくても、契約を忘れやすい」という点です。
申し込みは手軽な一方で、解約には手間がかかります。毎月少額ずつの引き落としのため、支払っている実感も薄くなりがちです。
この「気づきにくさ」のせいで、たとえ1つや2つの契約でも、ムダな支出や、家族の把握漏れにつながってしまいます。

「いつの間にか使わなくなっていた」——そんなサービスが、60代の手元にも眠っているかもしれません。

なぜ終活で「サブスク整理」が大切なのか

お金や契約の負担に頭を悩ます男性

サブスクの整理は、ただの節約の話ではありません。
終活の視点で見ると、放置には3つのリスクがあります。

①亡くなった後も、料金が引き落とされ続ける

サブスクは、解約しないかぎり自動で課金が続きます。
本人しか契約を把握していないと、亡くなった後も、家族が気づかないまま料金が引き落とされ続けてしまいます。

クレジットカードや口座振替からの引き落としは、サービスを解約するか、カードの利用停止手続きをしない限り、死後も続くケースがあります。

②家族が「何に払っているか」わからない

サブスクは、紙の明細が届かないものがほとんどです。
「どのサービスに、いくら払っているのか」が本人の頭の中だけにあると、家族は解約の手続きすらできません。

どこを止めればいいのかわからず、ひとつずつ調べる家族の負担は、想像以上に大きいものです。

③元気なうちなら、ムダを見直せる

逆に言えば、今のうちに整理しておけば、使っていないサービスを解約してムダを減らせます。
家計の節約になり、将来の家族の負担も軽くなる——一石二鳥の備えになります。

今日からできる|終活サブスク整理術3ステップ

項目をチェックリストで確認する様子

「難しそう」と感じるかもしれませんが、やることはシンプルです。
今日からできる3つのステップを紹介します。

ステップ1:契約中のサブスクを書き出す

まずは、自分が契約しているサブスクをすべて書き出してみましょう。
クレジットカードの明細や、スマホのアプリストアにある「定期購入」の画面を見ると、忘れていた契約が見つかります。
クレジットカードだけでなく、携帯電話の料金、口座振替、アプリ内の決済など、支払い経路ごとに確認すると、漏れを防げます。

完璧でなくても構いません。「何に入っているか」を見える形にすることが大切です。

ステップ2:「使っていない」ものを解約する

書き出したら、ここ数ヶ月使っていないサービスを見直します。
「もったいないから」と残しがちですが、使っていないのなら、解約こそが節約です。

迷うものは、いったん解約して、また必要になったら入り直すくらいの気持ちで十分です。

ステップ3:リストを家族と共有する

残したサービスは、「何を契約しているか」を家族に伝えておきます。
パスワードまで教える必要はありません。「ここに一覧がある」と、ありかを伝えておくだけで十分です。
もしものときに家族がすぐ動けるよう、エンディングノートにまとめておくのもおすすめです。

介護とお金の現場から伝えたいこと

電話とパソコンで手続きを確認する高齢男性

最後に、現場で15年以上過ごしてきた私から、ひとつお伝えしたいことがあります。
それは、整理は「元気な今」しかできないということです。

認知症などで判断力が衰えると、契約の存在を思い出すことも、解約の手続きをすることも難しくなります。
私が関わってきたご家族にも、「親が何を契約していたのか、まったくわからなくて困った」という声は少なくありませんでした。

あるご家族は、亡くなったお父様のカード明細を見て、初めて複数の有料サービスの契約に気づきました。
ひとつずつ問い合わせて解約するのに、何ヶ月もかかってしまったそうです。

お金の話は踏み込みにくいため、つい後回しにされがちです。
ですが、毎月の固定費を見直すことは、今の暮らしを軽くする確実な一歩にもなります。
サブスクの整理は、判断できる今だからこそ、落ち着いて進められます。

「60代だからまだ早い」と感じる方も多いと思います。
ただ、「まだ早い」くらいが、ちょうど良いタイミングなのです。

まとめ

サブスクの整理は、家計の節約にも、家族への思いやりにもなる「かしこい終活」です。

動画や音楽の配信サービスが身近になった今、60代でも複数のサブスクを抱えるのは、珍しいことではありません。知らないうちに、その一部は「使っていないのに払い続けている」状態になりがちです。
放置すれば、亡くなった後も料金が引き落とされ、家族を困らせてしまいます。

放置したときのリスクと、生前にできる対策をまとめました。

【放置すると起こること】

  • 死後も料金が引き落とされ続ける
  • 家族が契約内容を把握できない
  • 使わないサービスへのムダ払い

【生前にできる対策】

  • 契約中のサブスクを書き出す
  • 使っていないものを解約する
  • リストを家族と共有する

この【生前にできる対策】3ステップから始めてみてください。

「自分だけでは不安」「何から手をつければいいかわからない」という方は、デジタル終活を専門にサポートするサービスに相談するのもおすすめです。
専門家と一緒に進めれば、見落としもなく、安心して整理を終えられます。

毎月のムダを減らし、大切な家族の負担も軽くするために。
判断できる60代の今こそ、小さな一歩を踏み出してみませんか。


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この記事の監修者

yusuke似顔絵

yusuke

介護福祉士・FP3級

介護福祉士として15年以上、介護現場でご利用者やご家族と接してきました。現在は個人事業主として介護タクシーを運営。介護の現場で見てきた「本当に困ること」をもとに、終活・介護・お金の話を、わかりやすくお伝えしています。

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